2014年11月21日、初めて読書会を開いて早10年近く過ぎました。
『전래동화로 배우는 한국어』を読むのはしばらくお休みにして色んな試みをしていこうと思います。
オンラインでの読書会として、2020年7より開始し大好評の『우리 땅 기차
여행』を読んで仮想列車旅行をみんなで楽しく行ってきました。
2022年6月より2024年2月まで『조선텅신사』の絵本を読みました。
2024年3月李泰文先生の『声に出して読みたい10の物語』を読んでいます。
また、『韓国文学を旅する60章』の中から各章に関連する韓国への旅をちょっぴりですが紹介してます。
まず読書会の最初に、韓国の文化を知っていただくために、『생활 속 한국 문화 77』の中の季節にあった章を1章づつ読んでいます。
そして2022年6月より新たに日帝時代の独立運動家김구(金九)の『백범일지白凡逸誌』を読んで行くことで、朝鮮末期から戦前までの韓国を知ることができるので選んでみました。
一人で読むには、根気がいるのでみなさんで読んでいけば続けられると思い読書会で取り扱います。
韓国を知る読書会でありたいと思っています。
またオンラインになってからの『우리 땅 기차 여행』の読書会資料を公開しています。>>こちら
『조선통신사』の絵本が終わり、李泰文先生の『声に出して読みたい10の物語』を読み始めました。
読書会に参加してくださっている方々は、李泰文先生の大ファンでもあり、以前から読書会で取り上げて欲しいとの要望もあり、持っていらっしゃる方も多いので、今月から始めた次第です。
初めての試みなので、時間配分がつかめず悩みましたが、終了してからみなさんからアドバイスをいただき、水曜日の夜に試してみたら、時間配分もうまくいけるようです。
昔話といえども難しい表現がでてくるので、みなさんに読んでもらい、訳してもらいます。
語彙や慣用句の部分は自主学習という形をとっていき、毎月3課ずつ読み進めていく予定です。
次に김구(金九)の『백범일지白凡逸誌』のを読みます。
今回、幼い頃のやんちゃな金九
、科挙に不合格になり、色んな学問に挑戦したり、東学党での失意などを経験し안중근(安重)のお父さんである안태훈(安泰勲)の家に厄介になり、고능선(高能善)と出会い人生の目標ができて、国が滅びていくのを黙って見ておれず、上海にいく決心をします。
『우리 집과 내 어릴 적』も長くかかりましたが、終わりました。
いよいよ4月から見聞を広める旅にいきます。北朝鮮の各地の美しい風景をどのように表現しているかを見ていきましょう。
기구한 젊은 때が始まります。
一年半以上の長い年月をかけて『조선통신사』を読み、朝鮮通信使が訪れた日本各地の旅も終わりました。
ここも朝鮮通信使のゆかりの地なの?と発見することしばしばで、特に瀬戸内海沿岸の旅は資料を作っていても訪れてみたくなるところばかりでした。
みなさんに『조선통신사』の絵本で「一番印象に残っているところはどこですか?」と伺いました。
独学で漢文と詩を習っていた女の子が、朝鮮通信使と出会い、更に学業を積んで次回も会えるかと期待していたのに来なかったという文章が印象的だと何人かの方がおっしゃっていました。
鎖国だった江戸時代に、外国人に出会えるということは、一生を通してあるかないかのことだったでしょう。
朝鮮通信使により、日本の文化も発達して、素晴らしい交流が行われたことを沢山学べて良かったと思います。
後半の김구(金九)の『백범일지白凡逸誌』も中々進みませんが、なんとか苦戦しながらみなさんで読んでいます。
ダヴィンチマップの原文を利用して読んでいますが、現代のハングルで描かれた김구(金九)の『백범일지白凡逸誌』も沢山出版されていて、ダヴィンチマップよりかなり読みやすいということを発見しました。
いつか時間があったら、김구(金九)の『백범김구기념관白凡金九記念館』を訪れてその点について、教えていただきたいと思います。
白凡金九記念館のミュージアムショップでは、沢山の『백범일지白凡逸誌』を売っていますし、本についても詳しいスタッフでしたので伺ってみたいと思っています。
朝鮮通信使の絵本が終わりいよいよ3月より李泰文先生の『声に出して読みたい10の物語』を読み進めていきます。
私の進め方にジョークが無いからか、最近夜の部の参加者がだいぶ減ってしまいましたが、仕方ないことですね。
『조선통신사』の絵本も1年半以上、進めてきて、この絵本の挿絵とお別れするのは寂しいですね。
絵本には記載がない日光東照宮への訪問は、朝鮮通信使について調べていくうちにしりました
おそらく日光東照宮を訪れた方は多いと思いますが、現代まで残っている朝鮮国との交流の歴史的貴重な遺物について、知らない人も多いのではと思います。
違った観点で日光東照宮を観光するのも良いかなと思いました。
後半の김구(金九)の『백범일지白凡逸誌』。
황해도(黄海道)の東学党消滅後、金九は、しばらく放浪の旅に出てから、彼の人柄を買ってくれている안중근(安重根)の父・안태훈(安泰勲)の家にご厄介になります。
来月は、立派な進士との出会いが、金九の今後の人格形成に役立っていくことでしょう。
読書会では、「davinchimap」(韓国版青空文庫)を元に読み進んでいっているのですが、原文には、〈구경하具慶下〉という言葉がでてきます。
"들으니 구경하(具慶下:부모님 두 분이 다 살아계심)시던데 양위분은 안접하실 곳이 있으시오?"
このかっこ書きがなければ下記のようになります。
”들으니 구경하던데 양위분은 안접하실 곳이 있으시오?"
この方が、意味がすんなりいくとの指摘があり、あれこれ討論しました。
一人で読んでいたら、多分疑問に思ってもただ読んでいた事でしょう。有意義なひとときでした。
今年はじめての読書会には、久しぶりに金ヨンウ先生がきてくださったので、気になったことやわからない事も教えてくださり、良かったです。
いよいよ『조선통신사』の絵本も残すところあと2回で終了します。
上野の東本願寺を出発した朝鮮通信使は、江戸城に入場します。
江戸城での徳川将軍と通信使の出会いが描かれていました。
江戸城に入っても松の大広間までの距離は長いので、途中まで三使は神輿に乗って行きます。
松の大広間は残されておらず、絵画でしか窺い知る事ができないのは、残念ですね。
絵本には、記載がないのですが、朝鮮通信使は、3回日光東照宮に立ち寄った記録があるので、触れてみました。
日光東照宮にある朝鮮鐘、三具足などたくさんの遺物のことは、朝鮮通信使の事を学ぶまで知りませんでした。
勿論朝鮮通信使の宿所である今市客館についても知りませんでした。
次回日光を訪れるときは、違った目線で観光してみたいものです。
後半の김구(金九)の『백범일지白凡逸誌』を一人で韓国語で読むのは、難しいですがみなさんもだいぶ慣れてきて、日本語に訳す部分もある程度飛躍して変えたりするのに慣れてきたようです。
황해도(黄海道)の東学党も消滅してしまい、鄭徳鉱とともに官軍に追われるような形で、半島の端にある夢金浦に3ヶ月程放浪の旅にでてから、一度故郷・基洞に帰りました。
鄭氏の意見に従い、안중근(安重根)の父・안태훈(安泰勲)のところにご厄介になることになりました。
その頃の金九にとって안태훈(安泰勲)の家での体験は、人生の中で貴重な出会いや体験があったと語られています。
来月は、その貴重な出会いを読んでいく事になります。